新生徒指導ガイド(八並光俊・國分康孝編/図書文化/2008)
〜ガイダンスカリキュラムを生徒指導に位置づけた〜
生徒指導を「総合的な個別発達援助」と定義している本書。その重要な方法論としてガイダンスカリキュラムを第一(第4章)に紹介している。
特に,定義や特色にとどまらず,現在実践されている例に基づきながら,「全体像」「プランニング」「授業案と授業展開」「成果の検討」について詳述していいる。
社会性を育てるスキル教育 教育課程導入編
社会性を育てるスキル教育35時間 小1−中3〈全9冊〉
(國分康孝監修・清水井一編集/図書文化/2007-8)
〜年間35時間の指導案と教育課程化のプロセス〜
ガイダンスカリキュラムが教育課程に位置付くとは,年間35時間の計画があるということ。学年別の指導案を全9学年分作った労作。これに基づいた実践がいま成果を上げ,ガイダンスカリキュラムが特に管理職から注目されている。
ピア・サポート(中野良顯/図書文化/2006)
〜千葉県の取り組みの元となるGC研究者による具体的提案〜
ピアサポートという枠組みで行うガイダンスカリキュラムの詳細な指導案。そしてガイダンスカリキュラムの概論が第4章にまとまっている。
教育カウンセラー標準テキスト・上級編
(日本教育カウンセラー協会/図書文化社/2004)
〜カウンセリングの守備範囲にGCを位置づけた〜
上級教育カウンセラーのテキストにガイダンスカリキュラムを位置づけた。113-118pに中野良顯氏著で概説されている。学校でガイダンスカリキュラムを導入する場合に,スクールカウンセラーやカウンセリングを熟知した教師がその支援にあたることが示唆されている。
教師の育てるカウンセリング
(國分康孝・中野良顯編著/東京書籍/2000)
〜ガイダンスのカリキュラムづくりを呼びかける〜
平成10年の学習指導要領が告示され,「ガイダンスの機能」が掲げられたことに呼応するように,ガイダンスのカリキュラムづくり,そして目標づくりを求めたのが本書である(270p)。「第3章 ガイダンスの実際」には,武南高校のガイダンスのプログラムが紹介されている。
実践 サイコエジュケーション
(國分康孝監修・篠塚信・片野智治編集/図書文化/1999)
〜伝統校の進路指導と合わせたガイダンスカリキュラム〜
日本初といえるほど早くから教育課程にガイダンスカリキュラムが位置づけられた実践。指導案とワークシートを詳しく紹介。
悠+9月号「特集 実践ガイダンスカリキュラム」
(ぎょうせい/2011.9)
HP管理者が知る限り「ガイダンスカリキュラム」が初めて特集に掲げられた。八並光俊先生による総論,岡田弘先生による市や県の取り組み紹介,川崎市立戸手小学校の実践,松原市立松原第七小学校の実践などが紹介された。雑誌表紙で「新しい生徒指導のスタイルとして期待される,この“授業型”生徒指導について,その理論と実践を紹介する」と,新たな展開が期待される。こちらへ(外部リンク)
指導と評価+2012年6月号「特集 ガイダンス・カリキュラム」
(日本図書文化協会/2012.6)
ガイダンスカリキュラムのルーツ,アメリカでの歴史や実態から始まり,日本での開発の到達点,求められる教師の資質,実践上の課題,具体的な小中の実践など,多層的に紹介されています。
特に,日本でどのように位置付けられるべきかをアメリカとの比較から述べている中野良顯先生の論文は必見です。こちらへ(外部リンク)
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