■■■ガイダンスカリキュラム(GC)の広場■■■ −「授業型の生徒指導」の最新情報−
Q1:小学校と中学校,あるいは小学校同士の連携のポイントは? A1:小・中の連携では,「こんな子どもだからこんなチームを作ろう」とまず先生同士が仲よくなるのがコツ。小学校6年と中学1年のコラボ授業などの機会を作る。合同会議をしてキャッチボールしながら1つの授業を積み上げていく。〔フロア参加の松原第七中学校校区の小学校の先生。校区の幼・小・中学でGCの授業に取り組んでいる〕 Q2:担任はクラスの子どもたちにどのように働きかけるのか? A2:クラスというよりも学年なり学校で働きかける。人間関係学科は35時間あるが,いろいろな学習とリンクしている。クラス担任の思いの前提には学年づくり,学校づくりがある。〔深美先生〕 A2:中学校では学級でやっても生徒指導上の問題解決はむずかしいところがあり,やはり学年単位。〔清水先生〕 Q3:スクールカウンセラーはGCにどのように参加するか? A3:例えば不登校生たちの支援は,学校の指導部,校長・教頭,学年代表,養護教諭等も参加して会議を行い,SCも入る。また引きこもってしまったケースでは,SCが訪問カウンセリング。ただしSCは単独で何かをすることはなく学校の方針の中で動く。〔深美先生〕 Q4:幼・小・中と一貫した予防型の生徒指導の重要性は感じているが,先生同士がどうしたら1つにまとまるのか? A4:教員同士がアサーティブになること。アサーティブの研修をしただけではなく,実際に使っていくことが大切。〔深美先生〕 A4:一方的に教え込むというのではなく,あり方を一緒に学んでいこうという授業。教師が楽しそうにやっているのを子どもが見て,「楽しそう」と思うようになる。〔曽和先生〕 Q5:教師のマネジメントについてアドバイスを? A5:個別に話し合うこと。小・中連携では,校長同士が定期的に話し合い,生徒指導主任は情報を提供し,お互いの授業をよく見ること。連携は校長のビジョンが大事。小・中の校長がマネジメントしなければいけない。〔清水先生〕 曽和幸子先生 清水井一先生